中央郵便局(サイゴン中央郵便局)
オルセー駅を模し今もパリの地名と文化を残す120前開業の郵便局は21世紀もホーチミン市民の中央郵便局して活躍中
2 Công xã Paris, Bến Nghé, Quận 1
竣工 1891年 起工 1886年
設計 ヴィルデュー(フランス)・鉄骨設計 ギュスターヴ・エッフェル(フランス)
施工 不詳
開門時間 07:00~20:00
08 3822 1677
フランス統治時代に郵便や電信施設として1891年に建てられた建物です。120年以上経つ現在も現役の郵便局として市民に利用されています。興味深いことに中央郵便局がある地名はパリです。同局のモデルは、パリのオルセー駅(現 オルセー美術館)と伝えられます。なるほど、中へ入っている見ると19世紀末から20世紀初頭に盛んに造られた駅舎のような構造であることが分かります。まるで、フランクフルト中央駅(ドイツ・1883年完成)を彷彿とさせます。
郵便局なので、入場は無料です。左右に郵便業務の窓口、中央には土産物店が並んでいます。ホーチミン市の代表的な観光地のため外国人が多く訪れています。さらに、それと同じくらい郵便局利用の地元ホーチミンの人たちもいるという、ちょっと不思議な生活感ある場所です。
設計に携わったギュスターヴ・エッフェルは、鉄骨を用いた装飾や造形を多く手がけたことで有名な設計家です。入り口や内部の細かな部分までこだわった造りが今に伝えられています。ギュスターヴ・エッフェルは、パリのエッフェル塔を設計したことでで世界的に有名なエッフェル社の代表を務めた人物です。伝えられるところによると身長152センチメートルだった小柄なエッフェルが作った大きなエッフェル塔として当時パリでは話題になったそうです。
中央郵便局が建設された時には、すでにエッフェル社の代表を務めていた時期であることから、彼自身が設計したよりも、社として設計を指示したという方が近いのかもしれません。
夜間はライトアップされてきれいです。隣のサイゴン大教会は、ライトアップされていないので、闇夜に浮かび上がるような存在感があります。
一言コメント
中央郵便局の前のロータリーからサイゴン川まで一直線の通りが、ホーチミン市一賑やかなドンコイ通りです。同局を見ると、ここがベトナムであることを忘れてしまいそうな欧州文化を感じます。かつてサイゴンが東洋のパリと言われる名残を十分の味わうことできます。そんな建物が今も現役で市民に使われ続けている点が歴史的に意味があることだと思います。
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タグ: ドンコイ通り
投稿者: keijiro
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更新日: 2013-04-28
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