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サイゴン大教会(聖マリア大聖堂)

サイゴン大教会(聖マリア大聖堂)

フランスが本国から建築資材を取り寄せて1880年に建てた双塔を抱くカトリックの大教会は今もホーチミン市民の祈りの場

Bến Nghé, Quận 1
竣工 1880年4月11日 起工 1877(1963?)年
設計 ジュール・ブラール(Jules Bourard・フランス)
施工 不詳
入場料 無料
開門時間 08:00~10:30 15:00~16:00(無休)
08 3822 0477

 ホーチミンを象徴する建築物で観光地となっているサイゴン大教会です。聖マリア大聖堂(聖母マリア大聖堂)、サイゴン大聖堂とも呼ばれます。フランス統治時代に建材、資材を全て本国フランスのマルセイユから取り寄せて建築したコロニアル(植民地)建築です。建築様式はネオゴシック様式です。現在も現役のキリスト教最大教派であるカトリックの教会として活躍しています。毎週日曜日にミサが行われており、多くのホーチミン市民が祈りを捧げます。

聖マリア大聖堂の側面

 教会両側の双塔は、教会竣工後の1895年に増築されたものです。左右対称で57メートルの高さがあります。竣工当時は、36メートルだっと伝えられます。幅35メートル、奥行きは96メートルという巨大レンガ建築です。

 
 内部がよく分かる動画です。教会内はベトナムであることを忘れそうなアーチ状の荘厳な巨大空間が広がっています。芸術性高いステンドグラスも見ものです。

夜も大教会周辺には多くの人で賑わう

 夜の帳が下りると周辺に屋台が並びます。明かりが教会をぐるりと囲むように多くの人たちで賑わっています。教会正面右側には、ライトアップされた中央郵便局(サイゴン中央郵便局)があります。対照的な同時代の2つの建物が夜間に存在感を与えます。

サイゴン大教会正面

 サイゴン大教会の正面からホーチミン最大の繁華街ドンコイ通りが始まります。それを優しく微笑みながら見守る聖母マリア像が印象的です。

一言コメント

 本記事では載せていませんが、後ろから見る大教会も趣があります。小さな建物を複数重ねたようなでデザインで正面と同じく左右対称に建てられています。教会裏はレユアン通りで交通量が多く見学には十分に気をつけてください。

 フランスが本国から建築資材を持ち込んで作ったこの教会は、フランスの威信をかけて建築したものです。建築年代的にサイゴン統治初期に建てられたので、フランスのシンボル的な意味合いが込められていたのでしょう。しかし、フランスそのままに作りすぎたため、気密性が高いレンガ建築がサイゴンの気候に合わず、まるで教会が蒸し風呂状態になってしまったようです。そのために現地化させる工夫として、壁に幾何学模様の空間を設けて、通気性を高めたとされます。その通気口が正面にも側面に残されています。

 私は、フランスはまだ訪れたことがないためフランスの教会建築は見たことがありませんが、フランス同様にカトリック信者が多いお隣のドイツの教会建築は見たことがあります。膨大なレンガを積み重ねた巨大な塔を持つ大教会が旧市街に建てられています。塔に設けられた鐘を鳴らして人々に時を知らせ、街のどこからでも見ることができるその街のシンボル的な存在であり、大教会を中心に街が形成されたのが近代キリスト教文化です。

 サイゴン大教会の建築当時も同じようにサイゴンの中心的な場所にしようと考えて建てたのだろうと先人たちに思いを馳せることができる場所です。

アクセス ・ 地図

 レユアン通りと交差しています。サイゴン大聖堂の背面が統一会堂と一直線になっています。大教会から東南(サイゴン川)へ延びているのがドンコイ通りです。

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この投稿は 2013年4月14日 日曜日 8:30 PM に 観光, 観光・遊び・買い物 カテゴリーに公開されました。
投稿者: keijiro

コメント / トラックバック1件

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掲載日: 2013-04-14
更新日: 2013-04-16
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